大阪の物流施設火災、ロジスティードがGLP投資法人側に損害賠償で合意

大阪の物流施設火災、ロジスティードがGLP投資法人側に損害賠償で合意

埼玉・加須の物件取得し運用、逸失分の収益大半カバーへ

JリートのGLP投資法人の資産運用を担うGLPジャパン・アドバイザーズ(GLPJA)は3月28日、GLP投資法人が所有し、ロジスティードが入居していた物流施設「GLP舞洲Ⅱ」で2021年11月に火災が発生、焼失した件について、同日付でGLPJAとロジスティードの間で損害賠償などに関して合意に達したと発表した。

建物の時価と受け取った保険金の差額として25億600万円と、火災で保険金が支払われたことに伴う保険料増額分をロジスティードがGLP投資法人側に支払う。

併せて、「GLP舞洲Ⅱ」が焼失したため、その代わりとして、ロジスティードが保有している「東日本第二メディカル物流センター」(埼玉県加須市)を、GLP投資法人側が4月1日に77億円で取得してポートフォリオに組み入れ、「GLP加須Ⅱ」として運用する。

ロジスティードからの賃料収入により、GLP投資法人側は「GLP舞洲Ⅱ」焼損で逸失した収益想定分の大半をカバーできると見込む。同センターの取得資金はロジスティードから受け取る損害賠償金やGLP投資法人側の火災保険金、手元資金で賄う。

GLPJAによると、GLP舞洲Ⅱの跡地は引き続きGLP投資法人側が保有しており、再開発による新たな賃料収入獲得を検討しているという。


甚大な被害を受けた「GLP舞洲Ⅱ」(2021年12月撮影)

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事