量産可能に、24年中の観光用旅客輸送開始目指す
中国で「空飛ぶクルマ」開発を手掛けるベンチャーのEHang Holdings(イーハンホールディングス)は4月7日、同社の空飛ぶクルマのeVTOL(電動垂直離着陸機)「EH216-S」が、中国民用航空局から製造証明書(PC)を取得したと発表した。
PCは製品の品質が安全の要件を満たしていると公的に認めており、イーハンは生産の許可を得て、機体の量産が可能になった。
イーハンはeVTOLで量産の許可を得たのは今回が世界で初めてと強調している。
EH216-Sは2人乗りで、パイロットは乗り込まず事前に設定したルートを自動制御で飛行。航続距離は30kmを想定している。イーハンは2024年中に観光用の旅客輸送サービスを始めることを目指す。
日本ではヘリコプター運航などを手掛けるAirXがイーハンのパートナー企業となり、国内で実証フライトを進めている。
広州市で開かれた製造証明書の授与式典(イーハンホームページより引用)
(藤原秀行)