アサヒ飲料、商品データプラットフォーム「Lazuli PDP」を採用

アサヒ飲料、商品データプラットフォーム「Lazuli PDP」を採用

マスター登録作業の約470時間削減に成功

AIを活用した商品の基本情報(マスター)データベース開発・提供を手掛けるLazuli(ラズリ)は4月11日、SaaSで提供している商品データベース構築支援サービス「Lazuli PDP」を、アサヒ飲料が採用したと発表した。

同社が2021年9月に利用を始め、大幅な作業時間の削減を実現したという。

アサヒ飲料の広域量販営業部カテゴリマネジメントグループはデータ活用による量販チェーン向け営業支援の効率化とサービスの高度化に注力している。営業支援を効率化する担当者と量販チェーン向けのサービスを高度化する担当者が連携し、業務を展開。

ただ、同社は商品マスターに新規登録する際に分類方法が属人化しており、複数の商品マスターが存在していた。また、分類や分析の切り口が全エリアで揃わないという問題も抱えていた。さらに、複数の商品マスター運用管理を手作業で行っていたために、膨大な工数が発生していた。こうした課題を克服するため「Lazuli PDP」導入に踏み切った。

飲料メーカーの多くは新商品発売やPB商品の増加、地域限定商品の展開などに合わせ、更新頻度の高い商品マスターの登録作業が不可欠となっている。アサヒ飲料はこの作業に年間約470時間を要していた。

「Lazuli PDP」導入後は、商品マスターの登録作業が完全に自動化され、各支社の担当者が作業的な業務からクリエイティブな業務に集中できるようになった上、作業の自動化や登録ルールの統一化を果たし、高い品質レベルで商品マスターを保持することが可能になった。

特に「Lazuli PDP」によって、膨大な商品レコードの名寄せやルールに則った表記統一などを自動化することで、商品マスター登録作業の属人化を変革したり、新たな人材育成の機会を創出したりできたという。

(藤原秀行)

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