三井物産グループ、デンマーク・ナビガー運営の船舶投資ファンドに出資参画決定

三井物産グループ、デンマーク・ナビガー運営の船舶投資ファンドに出資参画決定

環境配慮型に投資、国際海運の安定化寄与目指す

三井物産は5月20日、100%子会社の三井物産オルタナティブインベストメンツと連携し、デンマークのNavigare Capital Partners(ナビガー キャピタル パートナーズ)が組成・運営する船舶投資ファンド「Maritime Investment Fund Ⅲ(マリタイムインベストメントファンド スリー)」に中間投資会社を通じて出資参画すると発表した。

ナビガーは世界最大級の海運・物流・インフラ企業A.P. Moller Maersk(エーピーモラーマースク)のロバート・マースク・ウグラ会長が4人のパートナーとととに2017年設立。これまでに2つの船舶投資ファンドを組成・運営している。

運用船舶資産累計は約20億ドル(約3000億円)に達し、強固な海運ネットワークを活用した多様な船舶資産への優良な投資実績を蓄積してきた。第三号ファンドのMIFⅢは投資船舶資産予定が総額約15億ドル(約2300億円)を見込む。

三井物産グループは安定的かつ持続可能な海上輸送に向け、環境配慮型船舶に着目し、オフショア船・ガス船・コンテナ船・自動車船・タンカー・ばら積み船などを対象に投資する予定。


LNG運搬船


Navigareの会社ロゴ(いずれも三井物産提供)

国際海運では、環境規制の強化、船型の多様化・複雑化などを背景に、今後、より多様な船舶アセットマネジメント事業のニーズが生まれると考えられている。三井物産は船舶・海運業界ネットワークと国内金融市場を結節し、MIFⅢの収益最大化に貢献するとともに、Navigareと連携して船舶アセットマネジメント事業を推進することで、国際海運の多様なニーズに応えたい考え。

(藤原秀行)

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