鴻池運輸が関西国際空港初、作業車両にバイオディーゼル燃料使用開始

鴻池運輸が関西国際空港初、作業車両にバイオディーゼル燃料使用開始

廃食油を精製し軽油に30%混和、年間2.8tのCO2削減見込む

鴻池運輸は5月21日、グループ会社で関西国際空港と羽田空港のグランドハンドリング(地上支援)業務を行っているKグランドサービス(大阪府泉佐野市、KGS)が2月から、航空領域のCO2排出量削減への取り組みの一環として、関西国際空港内でコンテナをけん引する作業車両トーイングトラクター1台でバイオディーゼル燃料の使用を開始したと発表した。

今回利用するバイオディーゼル「B30燃料」は、廃食油を基原料に製造した脂肪酸メチルエステル(FAME)を軽油に30%混和している。主に空港、港湾、工場などの私有地内で稼働するナンバープレートの付いてない車両の燃料として使える。

トーイングトラクター1台当たり約2808kg/年のCO2排出量削減効果があると試算されている。

「B30燃料」は植田油脂(大阪府大東市)が関西近郊で回収した廃食油を精製したFAMEに、富士興産(東京都千代田区)が軽油を混和して製造・供給している。KGSは今後、2024年度内に「B30燃料」を使用するトーイングトラクターを段階的に5台まで増やす予定。


「B30燃料」を使用するKGSのトーイングトラクター(鴻池運輸提供)

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事