CREが千葉・成田で開発の物流施設竣工、アルプス物流1棟借り

CREが千葉・成田で開発の物流施設竣工、アルプス物流1棟借り

平屋建て1.8万㎡、空港貨物地区出入口から6km

シーアールイー(CRE)は5月31日、千葉県成田市で新たな物流施設「ロジスクエア成田」が竣工したと発表した。アルプス物流が1棟借りし、6月に稼働を始める。


ロジスクエア成田の外観

平屋建て、延床面積は1万8021㎡(5451坪)。トラックバースを南北両面に配置し、北側には大型トラック29台が同時接車可能な高床トラックバースを採用。南側は大型庇を設けた低床トラックバースにし、多種多様な入出庫オペレーションが可能な汎用性の高い施設を建設した。

東関東自動車道の成田ICから約7.2km、大栄ICから約6.8km、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の下総ICから約7.6km。成田国際空港の貨物地区の出入口からも約6.0km。東関道と圏央道を利用し、関東一円への航空貨物の配送拠点として活用できると見込む。

成田国際空港は滑走路の新設・延伸を予定しており、航空貨物の取扱量増加が見込まれるとともに、近隣の大栄JCTから松尾横芝ICへの圏央道延伸計画も進められているため、さらに利便性が高まると想定している。


所在地

場内の安全性向上を図るため車両動線はワンウェイと設定。ドライバーの負担軽減のため10台分の大型トラック待機スペースを設置、通勤利便性向上のために95台分の乗用車駐車場を用意している。

倉庫部分の基本スペックとして、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は2.5t/㎡、有効高さは5.5m以上、照度は平均300ルクス以上を確保。倉庫内全面に空調設備を実装、庫内就業環境の向上を図っている。

平屋建てとすることで、多層階施設特有の上下間搬送用設備と荷さばきスペースが不要になるため保管効率の向上にも寄与すると見込む。両面バースのワンフロアオペレーションにより、上下間搬送に伴う時間的なロスを解消、スピーディーかつ効率的な庫内オペレーションを実現できるとみている。

平屋建ての構造的なメリットを活かし、柱スパンを最大限に確保して、防火区画内の大部分の独立柱を設置しない構造計画を実現。無柱の大空間での庫内オペレーションを可能にしている。

環境対策は全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具、屋上緑化採用などを講じており、BELS評価★★★★(フォースター)、CASBEE-建築(新築)Aランクを取得済み。エンバイオ C・エナジーが太陽光発電システムの導入を予定しており、本物件屋根に設置する太陽光パネルで生み出した再生可能エネルギー由来の電力を自家消費する計画。

■施設概要
施設名称:ロジスクエア成田
所在地:千葉県成田市吉岡
敷地面積:31,716.38㎡(9,594.20坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 平屋建て
延ベ面積:18,021.62㎡(5,451.54坪)
着工:2023年8月8日
竣工:2024年5月31日
設計施工:株式会社ピーエス三菱


上空からの全景


倉庫(高床バース側)


倉庫(低床バース側)


エントランス(いずれもCRE提供)

(藤原秀行)

物流施設/不動産カテゴリの最新記事