北九州で「新門司ロジスティクスセンター」開発プロジェクトが始動

北九州で「新門司ロジスティクスセンター」開発プロジェクトが始動

中古車輸出のロジ手掛けるシンク・ロジスティクスなど、官民連携

中古車輸出に特化したロジスティクスサービスを提供するシンク・ロジスティクス(東京都港区新橋)は6月5日、北九州市の新門司エリアにある産業団地「マリナクロス新門司」で事業用地を取得したと発表した。

物流拠点として高い優位性を備えている立地を生かし、北九州市や地元企業などと連携、物流施設「新門司ロジスティクスセンター」の開発プロジェクトをスタートさせる。


5月31日に北九州市内で開催した、プロジェクト関係者によるキックオフイベントの様子

所在地

マリナクロス新門司は北九州市が産業振興を目指して埋め立てした臨海造成地。九州を南北に縦貫する九州自動車道や、北九州市を起点に大分・宮崎・鹿児島を結ぶ東九州自動車道、九州で唯一24時間稼働している北九州空港、JR貨物の取り扱いが可能な北九州貨物ターミナル駅にアクセスしやすく、産業用の物流拠点として強みを持つ。

本州各地(大阪・神戸・名古屋・横須賀・東京など)を結ぶ内航船のフェリーも充実しており、九州に加えて関東圏・関西圏への物流やモーダルシフトの需要にも対応できると見込む。

シンク・ロジスティクスは陸海空の複合輸送を実現しやすく、物流拠点として鳥栖・福岡エリアに匹敵するポテンシャルを持つ新門司の価値を最大限に引き出したいと想定。北九州市や多様な地元企業とタッグを組み、物流施設の開発に乗り出すことにした。

プロジェクトは荷主事業者や港運事業者、船会社、運送会社、輸出検査会社、車両整備会社など多様なステークホルダーと共同事業で進める計画。参加者が緊密に連携し、行政や市場の動向を的確に反映した競争力と付加価値の高い物流サービスが可能な拠点を整備したい考え。

■用地概要
所在地:北九州市門司区新門司一丁目
敷地面積:73,184.13㎡
アクセス:新門司IC(九州自動車道)から約3.7㎞

ロジスティクスセンターの運用は、シンク・ロジスティクスが得意とする中古車輸出ヤード運営事業から始める予定。今年6月中旬に車両の搬入を開始し、7月中旬からコンテナバンニングを実施する計画を立てている。

その後は立地の優位性を活かした新規事業(新車のヤード運営業、マルチ倉庫業など)も展開することを想定している。

■プロジェクト参加企業(順不同) 
北九州市、門司港運株式会社、株式会社ジェネック、BSK、三井倉庫九州、博菱港運、西邦海運博多事務所、北九州市港湾空港局港湾整備部計画課、北九州市港湾空港局物流振興課、
北九州市産業用地企業立地支援課、福岡銀行、エムズキャリー、三菱地所リアルエステートサービス、商工組合中央金庫福岡支店、エムエスシー日本、COSCO、SYNC LOGISTICS

(藤原秀行)※いずれもシンクロジスティクス提供

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