大和ハウス、タイ・バンナ地区で2.2万㎡のマルチ型物流施設2棟目着工

大和ハウス、タイ・バンナ地区で2.2万㎡のマルチ型物流施設2棟目着工

現地大手デベロッパーと合弁、25年1月竣工予定

大和ハウス工業は6月11日、タイでで物流施設や工場などの開発を手掛ける大手デベロッパーのWHA Corporationとタイ国内で最も倉庫供給面積が多いサムットプラカーン県バンナ地区で進めている、物流施設2棟と事務所兼ショールーム1棟から成る複合開発プロジェクト「WHAダイワ ロジスティクスセンターバンナ・トラッド Km.23 インバウンド」に関し、最終棟のマルチテナント型物流施設「バンナ トラッド プロジェクトB棟」(平屋建て、延床面積2万1848㎡)の工事を同日、本格的にスタートさせたと発表した。

竣工は2025年1月の予定。同プロジェクトは大和ハウスとWHAの合弁会社「WHA Daiwa Logistics Property」(WHADLP)を通じて開発を続けている。


施設の外観(手前:バンナ トラッドプロジェクトA棟 右:パンナ トラッド プロジェクトB棟、左奥:パンナ トラッド プロジェクトC棟)


バンナ トラッド プロジェクトB棟

大和ハウスはタイで2016年、WHADLPを立ち上げ、これまでに計3プロジェクト・6棟の物流施設などを開発してきた。今年3月にはベトナムでも物流施設開発をスタートするなど、両社の連携を強化している。

「バンナ・トラッドプロジェクト」 は、物流施設が集積するバンナエリアに開発した「バンナ プロジェクト」(マルチテナント型物流施設、平屋建て、延床面積約4万9000㎡)に続き、物流施設としては第2弾の案件。

23年3月に、事務所兼ショールーム 「バンナ・トラッド プロジェクトA棟」を着工。大和ハウスは同年10月に事業参入した。

今年2月に、マルチテナント型物流施設「バンナ・トラッド プロジェクトC棟」(平屋建て、延床面積2万3749㎡、最大2社入居可能) の工事に着手、今年8月に竣工する予定。

「バンナ・トラッド プロジェクトB棟」は最大3社のテナント企業が入居可能。 各区画には事務所を併設できるようにし、テナント企業の多様なニーズに対応する。

バンナエリアはバンコクから東に約37km。バンコクと北東部の主要な都市を結ぶ「高速道路6号線」や幹線道路「バンナ・トラッド通り」に面し、バンコク市内への配送拠点として利便性の高い立地とみている。

経済特区「東部経済回廊 (EEC)」 にも近接し、 物流事業者やEC 事業者、製造業などのニーズが見込まれるエリアとみている。世界最大級の国際空港、スワンナプーム国際空港から約26km、タイの代表的な国際港のバンコク港から約32km。国際貿易拠点としてもアクセス性に強みを持つ。

(藤原秀行)※いすれも大和ハウス工業提供

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