製品個数の自動把握サービスを活用、現場DXを多面的にサポート図る
工場や店舗などの現場作業効率化とペーパーレス化をノーコードで実現できるソフトウエア「カミナシ」を展開しているカミナシは6月17日、2023年10月に完全子会社化した東京大学松尾研究室(松尾豊教授)発のAIスタートアップStatHack(スタットハック)を6月に吸収合併したと発表した。
StatHackが手掛ける、製造業向けに製品の個数を画像認識技術で自動的に把握するサービス「CountAI」の名称を同日付で「カミナシ CountAI」に変更。ロゴも刷新した。サービスやサポートの内容に変わりはない。
(カミナシ提供)
StatHackは「業界最高のUXでソフトウェアを提供し、働く人の幸せを達成する」というミッションを掲げ、AI(深層学習)を主軸に据えて最先端技術を活用したソリューションを展開。23年10月にはCountAIの提供をスタートした。
CountAIは鉄筋メーカーや資材レンタルなど多数の企業が採用。AIが学習する画像数も子会社化後の4カ月間で4倍に増え、画像認識の精度が一層向上するなど、事業や製品の面で成長を続けている。
現在もStatHackが持つ画像認識AI技術をカミナシのプロダクトに活用する検証を進めており、グループ会社としてシナジーを生かした事業活動を行ってきた。
両社がさらに多くの現場の課題を解決し、事業成長をより一層加速させるためには両社の技術や顧客基盤をこれまで以上に連携させていくことが最善と判断、合併に踏み切った。
カミナシは今後もマルチプロダクト化を進めることで現場のDXを多面的かつ強力にサポートし、ノンデスクワーカーの働き方変革をバックアップしていく構え。
(藤原秀行)