岩谷マテリアル調査、悩みのトップは「賃金」
岩谷産業の100%子会社で合成樹脂製品の製造などを手掛ける岩谷マテリアルは6月18日、工場や物流倉庫で働く会社員を対象に実施した「仕事の悩み」に関する調査結果を公表した。
仕事に悩みがあるかどうかを聞いたところ、5割超があると回答。具体的には賃金や労働環境が上位にランクインした。また、7割超の人が仕事に大変さや忙しさを感じていることが分かった。
調査は日本ビジネスリサーチの協力を得て、5月20~21日にインターネットで工場や物流倉庫で働く20~50代の会社員男女333人を対象に行った。
「現在の仕事を続ける上で何か悩みはあるか」を尋ねたところ、「はい」が57.1%で過半数を上回った。「現在の仕事で大変さや忙しさを感じるか」は「はい」が7割を超えた。
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「仕事における悩みはどのようなものか」を聞いた結果(複数回答可)、「賃金」が63.6%でトップ。2位は「労働環境」で53.6%だった。
「仕事における具体的な悩み」を自由記述で回答してもらったところ、最も多かったのは賃金や昇給機会の少なさなど「賃金」に関連するものだった。次いで上司や同僚などとの折り合いが悪いなど、人間関係によるものと、力が必要になる仕事なので年を重ねていくとキツくなることが心配など体力面に関するものを中心に、工場や倉庫での仕事ならではの業務負荷に関するものが同程度寄せられた。
「現在の仕事で大変さや忙しさを感じるか」を尋ねる設問では「はい」が76.0%に達し、4人中3人以上が業務に何らかの大変さや忙しさを感じていることが浮き彫りとなった。
「大変さや忙しさを感じるのはどのような部分か」に対しては、1位が「作業量が多いこと」(60.4%)、2位が「決められた時間内に作業をしなければいけないこと」(44.2%)、3位が「作業の種類が多いこと」(38.3%)だった。
同社は「限られた時間内に数多くの作業をこなさなければならないことに、大変さや忙しさを感じているという実態が分かった」との見解を示している。
「大変さや忙しさを解消するためのどのような施策が最も効果的かと思うか」には、「人的リソースの増加」と「生産性を高める作業用道具やツールの導入」が26.0%で並び、僅差で3位に「作業環境の改善(スぺ―ス・温度など)」が続いた。人員の補強や生産性を高める道具・ツールの導入が現場で求められていることが示された。
(藤原秀行)※いずれも岩谷マテリアル提供