斉藤国交相表明、ATの新車対象見込み
斉藤鉄夫国土交通相は6月28日の閣議後記者会見で、自動車のアクセルとブレーキを踏み間違えて発生する事故を防止するため、急発進を抑制する安全装置の搭載を義務付ける考えを示した。
斉藤国交相は自動車の安全・環境に関する国際的基準を検討する国連の作業部会で6月25日、踏み間違い防止機能の性能基準がまとまったのを受け、国交省も2025年6月に国連の基準が発効するのに足並みをそろえ、法律を改正して基準を整備する方針を明らかにした。
会見で斉藤国交相は「これまでの日本国内でのペダル踏み間違いによる悲惨な事故の発生状況などを踏まえ、2022年に日本が国連基準策定を提案するなど、議論を主導してきた」と強調。「国連基準の発効に合わせて国内基準を整備し、義務化に向けた準備を進めていきたい」と語った。
規制は新車のAT(オートマチック)車が対象になる見通しで、具体的に義務化する時期は今後詰める。
(藤原秀行)