フォーサイド、トラック貨物輸送事業に参入

フォーサイド、トラック貨物輸送事業に参入

大島代表取締役の運営会社を8月に取得、事業者の業務効率化支援システム開発目指す

ゲーム機用景品製作や電子書籍配信サイト運営、コンテンツ販売など多様な事業を展開している東京証券取引所スタンダード市場上場のフォーサイドは7月5日、運送会社のエム(東京都渋谷区渋谷)を8月1日付で買収すると発表した。

同社は買収の経緯として、大島正人代表取締役がかねてから「2024年問題」に関心を持ち、運送業界の課題やノウハウの収集を目指して昨年9月、当時は休眠状態だったエムの全株式を取得したと説明。その後、エムはトラック貨物運送を再開し、大島氏が代表取締役を兼務、2023年12月期の売上高は7026万円、当期純利益は209万円に達した。

フォーサイドは業務提携している東京大学発のAI開発ベンチャーAICE(東京都文京区本郷)と連携し、管理・運行管理・法定書類作成業務のDX化、荷主と運送業者の最適マッチングを通じたトラックの積載効率向上などトラック貨物輸送の業務効率化を支援する方針を決定。そのためにエムを傘下に収め、トラック貨物輸送の経験を積み、最適なシステム開発を目指すことにした。

フォーサイドが大島氏から2200万円(アドバイザリー費用含む)でエムの全株を取得する。

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事