出光がスイスのVCと連携しコーポレートベンチャーキャピタル展開、3年間で最大100億円投資

出光がスイスのVCと連携しコーポレートベンチャーキャピタル展開、3年間で最大100億円投資

エネルギーなど新領域も対象

出光興産は8月9日、次世代事業の創出と既存事業の強化のため、スイスのマテリアル・クリーンテック系ベンチャーキャピタル(VC)「Emerald Technology Ventures(エメラルド・テクノロジー・ベンチャーズ)」とコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)推進のためのパートナーシップを締結したと発表した。

出光社内にCVC専門組織「事業投資統括室」を7月1日付で設置、スイスに2人、米国と日本にそれぞれ1人を配置した。併せて、CVC投資予算枠として2024~26年の3年間で最大100億円を設定した。


取り組みの概略図

同社は2020年、エメラルドが運営するファンドに出資し、同社のネットワークを活用して欧米スタートアップとの連携に向けた検討を進めてきた。

投資対象は既存事業領域に加えて、新規領域として「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」を設定。各領域に投資することにより、循環型社会およびカーボンニュートラルの実現を目指す。

投資は欧州・北米・アジアで実施、スタートアップとの共同事業開発も視野に入れている。


オープンイノベーション推進体制(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事