ANAHDとブルーストーンリンクアンドサークル、物流ドローン運航の安定した通信環境確保へ連携

ANAHDとブルーストーンリンクアンドサークル、物流ドローン運航の安定した通信環境確保へ連携

安全・安心な飛行ルート開拓実現目指す

ANAホールディングス(HD)と携帯電話の通信品質改善などを手掛けるブルーストーンリンクアンドサークルは8月8日、ドローン物流の実現に向け、飛行ルートの構築に必要な通信環境の品質レベルを可視化するサービスを共同開発すると発表した。

ANAHDが提供するドローン配送サービスの通信領域に対し、ブルーストーンが展開する、上空の通信ネットワーク環境のデータを取得し、独自アルゴリズムで解析・可視化して安全な運航ルート開拓をサポートする技術「Aerial Engineering Solution(AES)」を活用。安定した通信環境を考慮した運航ルート開拓の研究・開発を進め、ドローン運航の安全性向上を図る。蓄積したデータを基に、上空の通信に関する新たなサービスの展開を目指す。

政府が今年末をめどに、都市部上空でドローンが補助者を置かずに目視外飛行できる「レベル4」を解禁する準備を進めている。ドローン物流社会の実現を目指すに当たって、有人地帯の上空だけでなく、離島山間部などの様々なエリアでの安定した通信ネットワーク環境が求められるため、携帯電話用のLTE通信を介してドローンが飛行し、操縦者の飛行監視に必要な通信の事前解析も含めた飛行ルートの開拓を行うことを想定している。

両社はこのほど、基本合意書を締結した。今後、双方で連携して実証実験を行うなど共同でサービスを開発、ドローン物流の社会実装に向けて事業検討を加速していく構え。


LTE通信網を介した飛行ルートのイメージ

(藤原秀行)※写真はいずれもプレスリリースより引用

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