管理システム「ロジックス」普及加速狙い
運送事業者らの物流DX支援を手掛けるアセンドは8月20日、あおぞら銀行子会社で企業投資を手掛けるあおぞら企業投資からベンチャーデット(金融機関が融資し、借りるベンチャー側は転換社債や新株予約権=ワラント=を発行・付与して金融機関のリスクを低減する手法)で1億円の資金を調達したと発表した。
調達した資金は、事業拡大のための人材採用・販売促進活動に充てる。
あおぞら企業投資が運用している投資ファンドから資金を調達、アセンドは無担保普通社債と新株予約権を付与した。
アセンドはトラック運送事業者に特化したクラウド型業務効率化システム「ロジックス」を開発・提供している。煩雑な運送事業者の管理業務を、案件の受注から配車・請求書の発行まで一気通貫でデジタル化できるのが強み。
運送事業者のビジネスに特化した経営数値(原価・利益率・車両回転率等)が自然と一元管理されるという性質を持ち、「運送事業者の業務効率化と経営DXを同時に実現し、社会的なインフラである運送業界の発展に寄与する」ことを目指している。
アセンドは事業拡大に向け、2023年末にもシリーズA(会社創生期)の資金調達を実施しており、今回はエクステンションラウンド的な位置付けとなっている。
ロジックスの売り上げ(ARR)は、昨年末から半年で約2倍となるなど大きな伸びを継続しているという。
(藤原秀行)※アイキャッチはアセンド提供