万博後の事業化目指す
「空飛ぶクルマ」の開発やドローン関連サービスの提供を手掛けるSkyDriveと地下鉄やニュートラムを運行している大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は8月26日、空飛ぶクルマの社会実装を目指し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)後の大阪エリアでの空飛ぶクルマを用いた事業化に向けた検討を行うため、業務提携契約を締結したと発表した。
併せて、Osaka MetroからSkyDriveに出資した。具体的な出資額は開示していない。
両社はビジネスモデルの策定・精緻化、オペレーション内容の設定・確定など、空飛ぶクルマの事業化に必要な検討を進める。
Osaka Metro本社で開いた記者会見に臨むOsaka Metro・河井英明社長(左)とSkyDrive・福澤知浩CEO(最高経営責任者)(両社提供)
SkyDriveは大阪・関西万博で、空飛ぶクルマの2地点間での運航事業者に選定されている。
Osaka Metroは大阪を各段に便利で快適なまちにしていくことを目的に、都市型MaaS(Mobility as a Service)構想「e METRO」を推進しており、パーソナルな移動を実現するための新たな選択肢として空飛ぶクルマの活用も視野に入れている。今年2月には大阪市の空飛ぶクルマ会場外ポート事業者として選ばれ、バーティポート(専用離着陸設備)の整備を進める方針。
Osaka Metroが都市型MaaS構想で掲げている「あらゆる移動ニーズに応える交通インフラの確立」と、SkyDriveが実現を目指している、空飛ぶクルマで日常の移動に空を活用する世界に親和性があると判断、両社がタッグを組むことにした。
(藤原秀行)