第1弾は次世代型モビリティを作業に投入、多様な人財活躍可能に
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)傘下の日本通運は8月28日、先進技術を活用し、倉庫の就労環境を改善する「誰にもやさしい倉庫(NX Universal Harmonious Work Warehouse)」プロジェクトを開始したと発表した。
第1段階として、WHILLが手掛けている近距離モビリティを埼玉支店加須倉庫(埼玉県加須市)に導入した。
近距離モビリティを活用している様子(日通提供)
プロジェクトは、先進的なロジスティクスロボットや作業補助機器の導入と職場環境の整備を通じて、これまで倉庫で働くことが困難だった人々の障壁を取り除くことを念頭に置いている。加須倉庫は次世代型モビリティを投入し、作業者の負担軽減と生産性向上を図る。
次世代型モビリティはAGV(自動誘導車)やAMR(自律移動ロボット)などの無人搬送機と連携させ、歩くのが困難な人でもピッキング作業などに従事できるようにする。
さらに、多様な働く人の視点を活かしたユニバーサルデザインのソリューションを提供するミライロと提携し、多様な働き方に対する意識の醸成と受け入れの準備を進める。
今後は、この取り組みを複数の拠点へ横展開していくとともに、一層の多様性に対応できる「誰にもやさしい倉庫」を構築。将来はノウハウのソリューションサービス化を目指す。
(藤原秀行)