国交省が審議会で提案、選定方針取りまとめへ
国土交通省は8月28日に開催した社会資本整備審議会道路分科会の国土幹線道路部会(部会長・朝倉康夫東京工業大学・神戸大学名誉教授)で、高速道路の料金を混雑状況などに合わせて柔軟に変え、混雑を回避する「ロードプライシング(変動料金制)」を2025年度以降に導入する案を提示した。
同部会で24年度中にも、先行して実施するモデル地域の選定方針を取りまとめる。国交省は試行結果を分析した上で本格的に導入していきたい考え。
ロードプライシングは欧州や東南アジアで行われており、都市部中心に流入する車に自動課金するなど渋滞抑制を図っている。
日本では2021年の東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせ、首都高速道路で実施。川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアラインでも昨年7月、変動料金の社会実験を開始した。
(藤原秀行)