大阪・関西万博の大型車両走行実証などに使用へ
ENEOSは9月30日、中央技術研究所(横浜市)内で建設を進めていた合成燃料製造実証プラントが完成したと発表した。
実証プラントは、原料から合成燃料を一貫製造できる日本初の施設。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金」の支援を得て建設し、実証運転を開始した。
原料となるCO2フリー水素を製造する過程では、日本で初めてグリーン電力を使用。実証プラントの製造規模は1日当たり1バレルを想定している。
今後、実証プラントでの検証を通じて、スケールアップに向けた知見を獲得し、合成燃料製造技術の早期確立を目指す。製造した合成燃料は2025年4月に始まる大阪・関西万博での大型車両走行実証などに使う予定。
完成記念式典の様子
合成燃料製造実証プラントの全体像(いずれもプレスリリースより引用)
(藤原秀行)