一連の不正で初の行政処分に
国土交通省は10月30日、JR貨物が貨車や機関車を整備する際、車輪に軸を取り付けた「輪軸」を組み立てる作業で安全性に関するデータを改ざんする不正を行っていたのを受け、同社に対し、鉄道事業法に基づく事業改善命令を出す行政処分を講じる方針を決めた。
同日、JR貨物に対し、行政手続法に則り、希望する場合は弁明書を11月6日までに提出できる旨、通知した。
輪軸の不正をめぐっては、JR貨物以外の鉄道事業者でも相次ぎ発覚している。この問題で行政処分が出れば、JR貨物が初めてとなる。
(藤原秀行)