より高度な技術開発推進図る
ドライブレコーダーなどを手掛けるユピテルと、自動航行船の開発を続けているエイトノットは11月7日、船舶事故の防止と海上の安全性向上を目指し、業務提携に向け協議を開始すると発表した。
ユピテルが提供する船舶専用映像記録装置のさらなる機能強化に向け、エイトノットの自律航行技術を組み合わせ、より高度な安全技術の開発を推進していくことを図る。
(エイトノット提供)
ユピテルは今年2月、船舶専用の映像記録装置「シップレコーダー AQUA Vision SRZ-01」を発表。タグボート事業者からの安全管理に関する要望を受けて開発されたもので、船上活動の詳細な記録を可能にしている。
「シップレコーダー」の機能強化を図るべく、エイトノットの自律航行技術と組み合わせ、より高度な機能を備えた製品を開発するための業務提携を検討することにした。
エイトノットの自律航行技術は、AIとセンサー技術を駆使し、膨大な航行データをリアルタイムで収集・解析することで早期にリスクを検知できるようにしている。
双方の先進技術を融合させ、船舶の安全性向上を後押しするとともに、海上での事故防止に貢献することも想定している。
今後、事故リスクのリアルタイム検知機能や、AIを活用した航行安全予測システムの実装に向け、共同プロジェクトを推進していく予定。
(藤原秀行)