潤滑油で初めて、製品ライフサイクルでCO26割削減見込む
出光興産は11月14日、開発・販売している無リン無灰ディーゼルエンジンオイル「idemitsu AshFree」(イデミツ・アシュフリー)が、脱炭素社会の促進に貢献する製品として、「川崎CNブランド」に認定されたと発表した。
潤滑油が認定されるのは初めてという。
同製品は、同社グループで潤滑油事業を担う出光ルブテクノの京浜事業所(川崎市)で製造している。
「idemitsu AshFree」
認定式の様子(いずれも出光興産提供)
「川崎CNブランド」は川崎市が実施している事業で、原材料調達から生産、流通・販売、使用、廃棄・リサイクルまでの製品ライフサイクル全体においてCO2排出量の削減が認められた、川崎発の製品・技術などを認定している。
優れた製品や技術などを通じて、市民や事業者に脱炭素化への取り組みを波及させることを狙っている。
「idemitsu AshFree」は、製品ライフサイクルで従来のディーゼルエンジンオイルと比較して、CO2排出量を約60%削減できる点が評価されたという。
同製品を使用することで、トラックなどの排ガス浄化装置「DPF」の再生回数や交換頻度を低減し、車両から排出されるCO2を削減できると想定している。DPFの寿命延長やメンテナンス費用の削減に貢献するのに加え、DPF再生回数の短縮による労働時間および燃料使用量の削減にもつながると想定している。
2022年9月の発売以降、1000社以上が採用しているという。
(藤原秀行)