日野自動車、東京・日野の本社工場の一部敷地を売却へ

日野自動車、東京・日野の本社工場の一部敷地を売却へ

財務立て直し図る

日野自動車は11月27日、東京都日野市の本社に隣接している日野工場の敷地の一部を売却すると発表した。

売却先や売却額は現時点で未定と説明している。残りの敷地は既に三井不動産へ売却しており、譲渡益として約500億円を計上した。これで工場の敷地全体を売却することが固まった。

今回の売却対象は約15.5万㎡。帳簿価額は約2000万円で、2025年2月に売買契約を締結する予定。

日野自動車は24年9月中間期連結決算で、北米向けディーゼルエンジンの認証不正問題で米規制当局と和解するための費用などとして、特別損失2300億円を計上、最終損益は2195億円の赤字に転落した。資産の売却を急ぎ、財務の立て直しを図る。

工場の全敷地売却を受け、大型トラック部品の生産は群馬県の新田工場へ移すことを計画している。

(藤原秀行)

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