検品・梱包作業時の負担軽減へ
イノフィスは12月5日、建築用ボルト製造のトヨタボルト(新潟県妙高市)に、サポータータイプでは最強クラスの補助力を備え、腰の負担を35%軽減するアシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power」を納品したと発表した。
製造現場の製品検品・梱包作業の領域で身体的負担を減らせると見込む。
マッスルスーツSoft-Powerによる荷役作業(イノフィス提供)
能登半島地震など地震や台風、集中豪雨などの自然災害が頻発化している影響で、建物に対する安全性への意識がかつてないほど高まり、耐震性や耐久性に対する要求がますます厳しくなってきていることから、建築用ボルトの需要は増加傾向にある。製造現場の稼働率も上昇している一方で、重いボルトの取り扱いによる腰痛は、現場で深刻な問題となっているという。
製造業は業界の高齢化が進んでおり、体力的な負担が大きい作業を避けたい若年層の獲得が難しくなる中、腰痛による離職や欠勤は、企業にとっても大きな損失となっている。こうした事情を考慮し、アシストスーツの提供を通じて、製造業界における身体的負担の改善を後押ししていきたい考え。
(藤原秀行)