TOB終了後に追加取得、「連携推進へ発言力強化」狙い
富洋海運グループの堂島汽船が、兵機海運の株式を買い増し、保有比率が5.14%まで上昇したことが分かった。富洋海運の持ち分1.14%と合わせると6.29%に達している。
堂島汽船が12月13日、近畿財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。
堂島汽船は12月5日まで兵機海運に対してTOB(株式公開買い付け)を実施。兵機海運との資本・業務提携交渉を進めるため、20%近くまで買い集めたい意向だったが、1.21%にとどまっていた。
大量保有報告書によると、堂島汽船はTOBが終了した翌日の12月6日に市場内で追加取得した。
堂島汽船は取得理由について「発行者との業務上の連携を推進するための発言力を強化すること」と説明している。
(藤原秀行)