三井不とJR東海、佐川の3社が連携し25年1月に東海道新幹線活用した手荷物即日輸送サービス開始

三井不とJR東海、佐川の3社が連携し25年1月に東海道新幹線活用した手荷物即日輸送サービス開始

系列ホテルで受付、公共交通機関の混雑緩和など狙い

三井不動産とJR東海、佐川急便の3社は12月20日、東海道新幹線の法人向け即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を活用し、ホテル宿泊ゲストの荷物を東京~京都/大阪間で当日中に届けるバゲージ輸送サービス「InterCity Hotel Baggage Link」(インターシティ・ホテル・バゲージ・リンク)を開始すると発表した。

3社は、同一ホテルチェーンにおける東海道新幹線を活用したホテル間荷物輸送サービスは初めてと説明している。

2025年1月6日に予約の受け付けを始め、サービスは1月20日にスタートする予定。専用予約サイトを1月6日に開設する。

新サービスは、東京と京都/大阪間を移動する三井ガーデンホテルズ、ザ セレスティンホテルズ宿泊者の荷物を東海道新幹線で高速かつ安全に輸送し、複数都市を訪れる旅行者の利便性を大幅に向上させるのが狙い。環境負荷の小さい東海道新幹線を活用することで、環境負荷の低い観光を実現する狙いもある。

三井不動産グループは東海道新幹線を活用した今回の新サービスを生かし、ホテル宿泊ゲストの荷物輸送をサポートすると同時に、旅行者の大型荷物持ち込みによる公共交通機関の混雑を緩和することで、訪日外国人旅行者の増加に伴うオーバーツーリズムの問題解決にも取り組みたい考え。


「InterCity Hotel Baggage Link」メーンビジュアル

新サービスは東京所在の各対象ホテルから、京都/大阪所在の各対象ホテルに配送する「下り」の当日配送プランと、京都/大阪所在の各対象ホテルから東京所在の各対象ホテルに配送する「上り」の当日配送プランの2種類を提供する。

「東海道マッハ便」を活用し、東海道新幹線の東京~新大阪駅間で荷物を配送し、各対象ホテルと東京駅および新大阪駅との配送を佐川急便が担う。三井不動産グループのホテルネットワーク、東海道新幹線の速達性と正確性、佐川急便の柔軟な輸送モードと輸送品質という3者のアドバンテージを組み合わせ、旅行の満足度を高める。


サービスのカスタマージャーニーイメージ

金額は下り、上りともに1個当たり税込み1万780円。

〇対象ホテル
 〈東京対象ホテル〉
 ・ホテル ザ セレスティン銀座
 ・ホテル ザ セレスティン東京芝
 ・ミレニアム 三井ガーデンホテル 東京
 ・三井ガーデンホテル日本橋プレミア
 ・三井ガーデンホテル豊洲プレミア

 〈京都/大阪対象ホテル〉
 ・ホテル ザ セレスティン京都祗園
 ・三井ガーデンホテル京都三条プレミア
 ・三井ガーデンホテル京都新町 別邸
 ・三井ガーデンホテル京都四条
 ・三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺
 ・三井ガーデンホテル大阪プレミア

〇サービス対象時間
 〈東京対象ホテル〉預け入れ9:00まで/受け取り21:30以降(※)
 〈京都対象ホテル〉預け入れ8:30まで/受け取り21:30以降
 〈大阪対象ホテル〉預け入れ11:00まで/受け取り19:30以降

※三井ガーデンホテル豊洲プレミアでは、預け入れ8:30まで/受け取り22:00以降となる。

○その他
 京都駅から東京所在の各対象ホテルへ配送する〈京都駅預け入れプラン〉、新大阪駅から東京所在の各対象ホテルへ配送する〈新大阪駅預け入れプラン〉も用意する。
 〈京都駅での預け入れプラン〉12,000円(税込13,200円/個)
 ・預け入れ箇所:佐川急便「京都駅デリバリーサービスカウンター」(京都駅八条口)
 ・預け入れ時間:9時~10時半

 〈新大阪駅預け入れプラン〉12,000円(税込13,200円/個)
 ・預け入れ箇所:JR新大阪駅正面口1F「Crosta新大阪」
 ・預け入れ時間:9時~12時
※今後、対象ホテルや対象プランの拡充も検討する

「東海道マッハ便」は、東海道新幹線の安全・正確・高速・高頻度で揺れが小さいという特性を活かした、速達性に優れた高品質で環境負荷の小さい、法人向けの即日荷物輸送サービス。東京駅・名古屋駅・新大阪駅間で、東海道新幹線「こだま号」の11号車にある業務用室を活用して荷物を運ぶ。

(藤原秀行)※いずれも3社提供

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