新たなソリューション開発目指す
ブルーイノベーションと環境領域のコンサルティングなどを手掛けるいであは12月20日、公共インフラの点検、防災、物資輸送などの分野における戦略的業務提携に関する覚書(MOU)を同日付で締結したと発表した。
両社は提携を通じ、ドローンやロボティクス技術を活用した新たなソリューションの開発・提供を進め、公共インフラ維持管理の効率化や災害時対応力の向上を目指す。
いであは現行の中期経営計画で、新規事業創出、IoT・ロボット・AIといった先端技術の活用などを重点課題に掲げ、特に防災・減災、インフラ施設の老朽化対策、再生可能エネルギーやブルーカーボンといった脱炭素社会への対応などに注力している。
一方、ブルーイノベーションは、複数のドローンやロボット、各種デバイスを遠隔・目視外で自動制御・連携させることができる「Blue Earth Platform®(BEP)」を軸とした点検ソリューションを開発・提供しており、業務の安全化、効率化、低コスト化を促進している。2016年より国土交通省や東京大学と物流のためのドローンの離発着場の共同研究を行い、ドローンポート(BEPポート)を開発し、現在ドローン物流の社会実装を推進。近年増えている災害に対し、ドローンポートを活用した災害時支援も手掛けている。
両社が連携することで、公共インフラの点検・保守作業の効率化、災害時の対応迅速化につなげられると見込む。
(藤原秀行)