新ソリューションを「インターフェックスジャパン」に参考出品、20年中の販売開始目指す
マイクロ・テクニカ(東京)、サトーヘルスケア(同)、大成化工(大阪府茨木市)、クオリカプス(奈良県大和郡山市)、藤森工業(東京)の5社は6月18日、RFIDを使い医薬品のサプライチェーン全体を省力化・効率化するソリューションを提供すると発表した。
7月3~5日に東京・有明の東京ビックサイトで開かれる「第21回インターフェックスジャパン」に参考出品する。5社は2019年中に技術を確立した上で、2020年のサービス販売開始を目指す。
資材メーカーから製薬工場に至る段階で医薬品のカプセルやボトル自体にRFIDを埋め込むとともに、梱包する販売包装(個箱)や元梱包装(外箱)にもRFIDを添付。物流センターから医薬卸の過程では外箱に貼られたRFIDをリーダーでスキャンすれば医薬品全体の個数などを一括で読み取ることが可能となり、入出荷作業を大幅に効率化・迅速化できると見込む。
調剤薬局や病院はRFIDを活用することで効率的かつ正確な在庫管理と適切なタイミングでの処分ができると期待。さらに服用時は医薬品ボトルの開封検知、胃液に反応して電波を発する電子タグ付きハードカプセル(米国で認可申請中)を駆使し、必要としている薬を正しく飲んでいるかどうかの情報を個人や家族、医療従事者が把握するのを後押しすることを想定している。
新たなソリューションの流れ(サトーホールディングス提供)※クリックで拡大
サプライチェーンの各シーンにおける取り組みの流れと価値(5社プレスリリースより引用)※クリックで拡大
医薬品のカプセルから各包装単位に RFID を採用(5社プレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)