国内タンク大手のセントラル・タンクターミナル、横浜の内外輸送を買収

国内タンク大手のセントラル・タンクターミナル、横浜の内外輸送を買収

危険物の取り扱い伸ばしたい考え

国内タンク大手のセントラル・タンクターミナル(CTT)は1月9日、 石油化学製品や高圧ガスなどの保管・輸送を手掛ける内外輸送(横浜市)を買収したと発表した。

2024年12月27日付で同社の全株式を取得、完全子会社化した。取得額は開示していない。

CTTは約40万㎥の保管容量を備え、東京湾、大阪湾と名古屋、北九州周辺の戦略的ハブ拠点に9つのターミナルを保有している。パブリックタンクターミナルおよび付帯関連サービスを提供しており、特に液体化学品のタンク保管や危険物倉庫でのドラム保管および荷姿変更業務の提供を得意としている。現在は大手化学企業など100社超と取引関係がある。

21年に米投資ファンド大手KKRグループがCTIの親会社となっている。

内外輸送もCTTと同じく、危険物物流サービスを専門に、長年にわたって技術とノウハウを蓄積しており、タンク・倉庫・各種充填設備を駆使して総合物流サービスを展開している。内外輸送を傘下に収め、危険物物流の取り扱いをさらに伸ばしていきたい考え。

CTTと内外輸送が担っている液体化学品保管事業は、近年は少量多品種化や高付加価値化が進み、今後も需要の伸びが見込まれている。

CTTは2024年1月に名古屋事業所南ターミナル第2エリア(名古屋市港区)にタンク9基を増設した上、2期工事としてさらに9基を増設する計画を進めている。

併せて、横浜事業所(横浜市鶴見区)は構内再編により13基を建設する予定。さらに、CTT・川崎事業所南エリアでは、非稼働のタンク3基の建て替えを実施している。

内外輸送を子会社化したことにより、稼働タンク数は合計443基(42万7165㎘)、計画中のものを含めると465基(44万5145㎘)に達している。

従業員数 280名

大株主および持ち株比率 KKRが運用するファンド(100%)

会社名 内外輸送株式会社

所在地 神奈川県横浜市鶴見区大黒町100-3

資本金 1億円

事業内容 液体危険物貨物を中心とした総合物流倉庫・タンクターミナル事業

従業員数 40名

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以上

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