【動画】航空業界がカスハラ防止啓発ポスター作製、暴言や暴行には「毅然と行動し組織的に対応」明言

【動画】航空業界がカスハラ防止啓発ポスター作製、暴言や暴行には「毅然と行動し組織的に対応」明言

空港の電子看板や機内モニターなどで紹介、機運醸成図る

航空関連業界の5団体は2月21日、航空輸送サービス利用者らに対し、理不尽なクレームや暴言、暴行などのカスタマーハラスメント(カスハラ)に業界として毅然と対応することを周知し、トラブル回避への協力を訴える啓発ポスターを羽田空港でメディアに公開した。

ポスターは2種類で、いずれも「みんなでつくる優しい空の旅」のメッセージを全面に打ち出しており、「著しい迷惑行為などに対しては、従業員および就業環境を守るため、毅然と行動し、組織的に対応いたします」と明言。空港利用者らに冷静な対応を呼び掛けている。

 
 


ポスター2種類(5団体提供)

5団体は同日から国内空港のデジタルサイネージ(電子看板)や機内のモニターで流したり、空港内に掲示したりして、カスハラ防止の機運を醸成していくことを目指す。

ポスター作製に携わった5団体は定期航空協会、全日本航空事業連合会、全国空港事業者協会、空港の地上支援(グランドハンドリング)業務を手掛ける事業者らが参加している空港グランドハンドリング協会、労働組合の航空連合。

ポスターは5団体に加盟している企業の従業員からアイデアを募集。ハートのデザインはコールセンターの従業員、飛行機に航空業界と利用者が一緒に乗っているデザインは空港業務の従業員がそれぞれ発案したという。

羽田空港でポスターをお披露目した定期航空協会の鳥取三津子会長(日本航空社長)は「空港、航空機をご利用くださる全てのお客様と働く従業員の双方が、笑顔に満ちた楽しい時間を共有できますよう、ここにおられる団体、協会の皆様と同じ想いを持って、今後とも一丸となって取り組んでまいります」との決意を示した。


ポスターをお披露目する(左から)全日本航空事業連合会・大塚洋理事長、全国空港事業者協会・横田信秋会長、定期航空協会・鳥取会長、空港グランドハンドリング協会・服部茂会長、航空連合・内藤晃会長

 
 


コメントする鳥取会長

(藤原秀行)

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