ドローン活用した災害時孤立集落の監視・物資輸送へ消防団員参加し実証

ドローン活用した災害時孤立集落の監視・物資輸送へ消防団員参加し実証

KDDIスマートドローンと静岡県、下田市が組み「レベル3.5」飛行

KDDIスマートドローンと静岡県、下田市の3者は2月27日、災害時の孤立予想集落地域の監視・物資輸送に向け、自立的なドローン運航オペレーション体制を確立する実証を2月3日に実施したと発表した。

災害時に孤立する可能性のある市内の8地域に対し、上空の電波(4G LTE)を利用した目視外飛行ルートを設定し、遠隔・自律で飛ばす「レベル3.5」飛行を行った。3者は実証の結果、災害時にもリアルタイムで監視しながら迅速に状況把握や物資輸送ができる飛行ルートを確立したとみている。

 
 

併せて、KDDIスマートドローンが運営しているドローンスクール「KDDIスマートドローンアカデミー」で、ドローン運航オペレーションを担う人材育成も展開。選抜された下田市消防団員が二等無人航空機操縦士資格を取得して実証時にドローン運航オペレーションを担当。自治体による自立的なドローン運航オペレーション体制の確立を果たせたと説明している。

今後は上空電波(4G LTE)に対応したドローン機体の導入を進め、新たな災害対策の一環として実装していきたい考え。

今回の実証は総務省の令和6年度(2024年度)「過疎地域持続的発展支援事業」に採択され、過疎市町村等が実施するICT等技術活用事業、人材育成事業として実施した。


実証の飛行ルート


運航管理システムの画面がとらえた、実証を行った上大沢地区の様子


下田市消防団員によるドローン運航オペレーションの様子

 
 


下田市内の災害時に孤立する可能性のある地域と飛行ルート


実証で使用したドローン

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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