新ピッキング方式「リストスキャン」活用、業務効率化支援
ラピュタロボティクスは3月19日、家具のECなどを手掛けるアクタス(東京都新宿区新宿)が物流業務を委託している物流拠点に、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」を納入、稼働を始めたと発表した。
ラピュタロボ製AMRで提供している新たなピッキングのやり方で、作業者がオーダーをAMRに割り当てる「リストスキャン方式」を初めて採用した物流拠点という。
アクタスの物流拠点で稼働中の「ラピュタPA-AMR XL」(ラピュタロボティクス提供)
アクタスは毎年、小売で数店舗の新規出店を計画しているが、現状のオペレーションでは数年後に出荷能力の限界を迎えると見込まれるため、店舗やECを支えるための強固な物流基盤が必要と判断。売上回転率の向上へリードタイムを短縮できる自動化機器を探していた。
アクタスの拠点では、出荷指示の種別に応じて「リストスキャン方式」と「ディスパッチャー方式(AMRシステムが自動でオーダーを割り当て)」の両方を活用する。
出荷先(小売り店舗納品のBtoB向け、ECのBtoC向け)に応じて、 WMS(倉庫管理システム)が各荷降ろしエリアを適切に選定し、ラピュタPA-AMR XLが最適な経路を通って効率的な荷降ろし作業を実現する。
出荷や梱包などの後工程の作業もスムーズに進行できるようになるとみている。作業の進捗状況や物量によって、2つの方式で稼働するラピュタPA-AMR XLの台数をアクタス側で柔軟に指定することが可能になっている。
通常の荷物に加え、大容量の荷物(75Lオリコン)にも対応できる「ラピュタPA-AMR XL」モデルを選択、多様な商品を取り扱えるようにしている。
(藤原秀行)