ESR、兵庫・川西で12.5万㎡のマルチ型物流施設が満床竣工

ESR、兵庫・川西で12.5万㎡のマルチ型物流施設が満床竣工

4棟開発プロジェクトの第1弾

※ESRから発表内容について一部修正があったため、当該箇所の内容を変更いたしました

ESRは4月2日、兵庫県川西市で地上6階建て、延床面積12万4600㎡(3万7692坪)のシングルランプ式マルチテナント型物流施設「ESR川西ディストリビューションセンター2」(川西DC2)が竣工したと発表した。

 
 

テナント1社が1棟借りし、満床で稼働することが決まっている。具体的な社名は開示していない。


「ESR川西DC2」外観

「川西DC2」は甲子園球場13個分の広さの総敷地面積50万5281㎡(15万2848坪)の中に計4棟を開発するプロジェクトの1棟目。ESRとしては過去最大規模のプロジェクトになる。

2棟目の「ESR川西ディストリビューションセンター1」(川西DC1)は2カ月後の今年5月末の竣工を見込んでいる。既に賃貸スペースの5割で入居が確定しているという。


プロジェクト全体の完成イメージ(※2期のDC3、DC4は参考イメージ)

川西市北部・舎羅林山(しゃらりんざん)の北側、国道173号線沿いに位置し、今回の開発に伴い右折で「川西DC」に進入できる信号機が登場。当該地は新名神高速道路の川西ICから3.9km、国道173号線経由で池田木部IC(5.1km)から阪神高速11号池田線を利用して大阪国際空港(伊丹)まで11kmと近接している。

 
 

新名神高速道路の箕面とどろみIC経由で箕面有料道路や新御堂筋を利用することにより、北摂エリアまで10分、大阪中心市街地まで30分以内、神戸市、京都市までも1時間以内で配送できると見込む。

27年度に予定されている新名神高速道路の全線開通後には神戸市~三重県四日市市が1本でつながり、東名・新東名のダブルネットワークが形成され、渋滞解消や所要時間短縮など交通利便性がさらに向上することが期待されている。

「川西DC2」は休憩ラウンジと24時間営業のショップ、無料の託児所を設置している。建物エントランスのスロープや館内のバリアフリー設備、優先駐車場の確保など、車いすユーザーや障害がある人も働きやすい環境の整備に腐心している。

ドライバー専用の休憩室、トイレも完備し、トラック待機場も十分確保している。

環境面では全館LED照明、トイレ・喫煙室の人感センサー付照明など環境配慮型照明システムを導入し、外壁には断熱性の高いサンドイッチパネルの採用、ヒートポンプ式空調・節水器具といった省エネルギーの設備機器を導入するなど配慮している。CASBEEのAランク認証を取得済み。

建物屋上には太陽光パネルを取り入れ、自家消費型太陽光発電所を稼働させる計画で、将来は100%オフグリッドによる電力供給を目指す。

 
 

免震構造を採用し、BCP対策として非常用自家発電機を備え、停電時でも防災センター機能、荷物用エレベーターの一部、トイレなどが一定時間使用可能な保安用電源を確保する。

施設概要
■所在地:兵庫県川西市東畦野字長尾 1-38
■敷地面積:[川西DC全体]505,281㎡(152,848坪)[DC2]81,452㎡(24,639坪)
■延床面積:[DC2]124,600 ㎡(37,692 坪)
■用途地域:工業地域
■構造:[DC2]地上6階建・PCaPC造・免震構造
■設計・施工:五洋建設株式会社
■アクセス:【車】新名神高速道路「川西IC」より3.9km 【電車】能勢電鉄妙見線 「一の鳥居」駅より200m(シャトルバスあり)

(藤原秀行)※いずれもESR提供

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