日通総研、外貨コンテナや国際航空は4年ぶり減少見込む
日通総合研究所は6月26日、「2019年度の経済と貨物輸送の見通し」の改訂版を発表した。
世界経済は先進国、新興国の双方で成長鈍化傾向が顕著になる中、日本も19年度の実質経済成長率は0・2%と、3月に公表した前回見通しより0・1ポイント下方修正。18年度の0・7%からさらにペースダウンするとの予想を示した。
そうした情勢を踏まえ、国内貨物の総輸送量は19年度に0・9%減と2年続けてマイナスを見込む。貨物の品目別では生産関連が設備投資の落ち込みなどが逆風となり1・9%減、建設関連は0・1%増、消費関連は消費増税の影響などで0・9%減とみている。
国際貨物も外貨コンテナ貨物は19年度が1・2%の減少と4年ぶりのマイナスを予測。米中貿易摩擦と中国経済減速が中国・ASEAN向け貨物を大きく下押しすると想定している。
国際航空も9・4%減で4年ぶりのマイナスになると展望。主力のアジア線が2桁の落ち込みとなることなどが響くと分析している。
(藤原秀行)