WESと連携、ピッキングなどの業務カバー目指す
ヒューマノイドロボット(人間型ロボット)の開発などを手掛けるINSOL-HIGH(インソルハイ、東京都千代田区大手町)と山善の両社は4月9日、業務提携契約を締結したと発表した。
ヒューマノイドロボットの社会実装を目指して共同プロジェクトを展開。2026年以降、全国の物流・製造現場へヒューマノイドロボットを展開し、生産性向上と最適化を後押ししていくことを目指す。
INSOL-HIGHのヒューマノイドロボットに対応したWES(倉庫運用管理システム)や物流自動化のノウハウと、山善の生産現場における自動化ノウハウや販売ネットワークを組み合わせ、多様な業界・現場に適応可能なヒューマノイドロボットを開発、普及させていくことを目指す。
提携で目指す世界(両社提供)
具体的には、「移動」「物の把持」「柔軟な作業」が可能なヒューマノイドロボットを、実際の倉庫・工場で運用。INSOL-HIGHのWESと連携し、リアルタイムでタスクを最適化しながら、ピッキング・搬送・組み立て・検査業務を支援することを念頭に置いている。
AIを活用し、ロボットが現場で学習しながら作業効率を向上させていくことも想定している。実証は山善の倉庫を活用する予定。
(藤原秀行)
期待される成果と今後の展望
•ヒューマノイドロボットによる自動化の選択肢を増やし多様な業務タスクに対応
•日本発の「WES×ヒューマノイドロボット」モデルを世界市場へ展開