他の用途も拡充へ
NTTドコモは11月18日、2019年3月に提供を開始した「ドローンプラットフォームdocomo sky」の名称を同日から「docomo sky Cloud」に変更し、「docomo sky」をドコモのドローンビジネス全体を示すブランドとして、さまざまな産業におけるドローンの活用を推進すると発表した。
ドローンビジネス「docomo sky」の新たな取組みとして、7月に提供を開始した「LTE上空利用プラン」を活用するパートナー企業との連携を強化する「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」、産業や用途に特化し、それぞれのニーズに応じて最適なドローン機体やサービスを一元的に導入できるパッケージサービスの提供も同日開始した。
「docomo skyセルラードローンパートナープログラム」は、上空でモバイルネットワークを利用するドローン(セルラードローン)の新たな利用シーンの開拓を目的として、セルラードローンを活用した商品やサービスの提供を目指している幅広いパートナーとの連携を強化する。
ドコモはドローン機体メーカーを中心に、同プログラムへの参加企業や団体向けにこれまで培ってきたセルラードローンに関するネットワーク技術の提供や、各パートナーの提供する商品やサービスに関するユーザーへの提案機会の創出を支援。加盟パートナー企業との連携・協創を強化することで、先進的なドローン関連サービスを開発する。
具体的には、パートナーの商材とドコモの通信サービスなどを組み合わせることで、産業や用途に応じたドローンの機体やサービスをパッケージ化してユーザーへ提供する。パッケージサービスの第1弾として、医薬品配送に特化した「docomo sky医薬品配送パッケージ」と、災害対策として効果的に利用可能な「docomo sky広域災害対策パッケージ」の提供を同日スタートした。
目視外飛行でも使用できる各パッケージサービスを活用することで、洪水や土砂崩れなどの自然災害が発生した際に、通行止めや渋滞により緊急性の高い医薬品などの輸送や早急な災害状況の把握ができないという社会課題を解決できるようになる。今後は各業界における課題解決に向け、さらに幅広い産業や用途向けにドローンを活用したパッケージサービスを拡充する予定。
(NTTドコモ提供)
また、セルラードローン向けのパッケージサービスに加えて、GPSが取得しづらい環境でも障害物回避機能により安全に自律飛行が可能な米Skydio(スカイディオ)のドローンを利用した新たな2つのパッケージサービス「かんたんデータ取得パッケージby Skydio」および「どこでも巡回パッケージby Skydio」も同日から提供を開始。
「かんたんデータ取得パッケージby Skydio」は、Skydio社製の自律飛行技術を活用した近接撮影や、Skydio社の提供する飛行支援ソフトウエア「Skydio 3D ScanTM」を用いた撮影に特化したサービス。橋梁や鉄塔の点検など、撮影の対象物が明確な場合に適したパッケージとなっており、ドローンで撮影した写真や動画を手軽に取得することができるようになる。
「どこでも巡回パッケージby Skydio」は、屋内外の設備や建設現場などにおける巡回業務でドローン活用を検討している場合に、ドローン活用の有効性を検証してもらうことを目的としており、計画から飛行、報告までをトータルに提供する。
2つのパッケージサービスにより利用目的に応じて、Skydioのドローンを手軽に導入することが可能。
※以下、プレスリリースより引用
docomo sky医薬品配送パッケージ
提供方法 | 提供内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
トライアル型 |
|
198万円~ |
購入型 |
|
450万円~ |
docomo sky広域災害対策パッケージ
提供方法 | 提供内容 | 価格(税込み) |
---|---|---|
トライアル型 |
|
250万円~ |
購入型 |
|
990万円~~ |
(ロジビズ・オンライン編集部)