空港グラハン協新会長にJALグランドサービス・宍倉会長が就任、「連携と『現地・現物・現認』視野に入れて取り組む」

空港グラハン協新会長にJALグランドサービス・宍倉会長が就任、「連携と『現地・現物・現認』視野に入れて取り組む」

新事業計画も了承、カスハラ対策や外国人材雇用促進など打ち出す

航空機の誘導や貨物の積み降ろし、旅客対応など空港の地上支援業務(グランドハンドリング、グラハン)を担う業界団体「空港グランドハンドリング協会」(空ハン協)は5月12日、東京都内で年次総会を開き、昨年5月から会長を務めてきた服部茂氏(ANAエアポートサービス会長)が副会長となり、後任にJALグランドサービスの宍倉幸雄会長を選出した。

宍倉氏は同日、空ハン協会長に就任した。

 
 

総会では併せて、第3期の事業計画も了承した。今年3月に取りまとめた、顧客や取引先からの迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」への対策を盛り込んだガイドラインを浸透させ、カスハラ対策に注力することや、人手不足の現状を打開するため外国人材の雇用促進に取り組むこと、業務の生産性向上へ業界ルールの見直しや自動化促進を図ることなどを盛り込んでいる。

総会であいさつした宍倉新会長は、業務のDX促進などに加え、組織体制強化のため「旅客、貨物、ランプと広いテリトリーを網羅するために、部門別の幹部会を開催し、業界の自得的発展を目指すことを考えている」と説明。「地方の方々と(本部の間)の温度差をなくし、ともに問題を解決していくという姿勢を大切にしたい。連携と『現地・現物・現認』という2つの言葉を常に視野に入れて取り組みを進めていきたい」と抱負を語った。


総会で抱負を語る宍倉新会長

(藤原秀行)

経営/業界動向カテゴリの最新記事