ソフトバンクグループ、倉庫自動化技術手掛ける米シンボティックと共同出資会社設立

ソフトバンクグループ、倉庫自動化技術手掛ける米シンボティックと共同出資会社設立

システム販売しサプライチェーンの効率化促進

ソフトバンクグループ(SBG)は7月24日、サプライチェーン向けAI搭載自動化技術を手掛ける米国のSymbotic(シンボティック)と共同出資し、年間5000億米ドル超(約70兆円)規模のwarehouse-as-a-service(WaaS、倉庫自動化)市場に取り組むジョイントベンチャー「GreenBox Systems(グリーンボックス・システムズ)」を設立したと発表した。

具体的な出資額は開示していない。グリーンボックスへの出資比率はSBGが65%、シンボティックが35%。

併せて、シンボティックはグリーンボックスと約75億米ドル(約1兆500億円)の契約を締結した。グリーンボックスはwarehouse-as-a-service市場でシンボティック製造システムの独占プロバイダーとして、顧客が展開しているサプライチェーンの業務効率化を後押しする。

グリーンボックスは、シンボティックの倉庫向け先進AIや自動化技術を運用し、顧客企業が利用しやすくすることで、サプライチェーンのネットワークを世界中で自動化していきたい考え。グリーンボックスの顧客は設備投資や複雑な運用を伴わずに在庫と経費を削減できる上、SKU(商品の最小管理単位)数を増やし、柔軟な在庫戦略が可能になると想定している。

グリーンボックスは2024年度から6年にわたりシンボティックの倉庫自動化システムを受注、販売する。シンボティックは全システムが稼働した後、グリーンボックスから5億米ドル(約700億円)超のソフトウエア、パーツ、サービスの年間収入増加を見込む。通常、シンボティックの倉庫自動化システムは、プロジェクトの設計承認から24カ月以内に本格稼働するという。

(藤原秀行)

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