TSR調査で運輸業は18件と前年同期から倍増
東京商工リサーチ(TSR)は7月8日、2019年上期(1-6月)ベースの人手不足関連倒産が前年同期比3.2%増の191件と過去最多を記録したと発表した。TSRでは「現状のペースで推移すると19暦年の人手不足関連倒産は過去最多を塗り替える可能性がある」と指摘している。
倒産の要因別では「後継者難」型が109件(25.3%減)で全体の6割弱を占めた。また人手確保が難しく経営難に陥った「求人難」型が47件(147.3%増)、「従業員退職」型も20件(100.0%増)といずれも2倍増を記録した。
産業別ではサービス業他の63件(6.0%増)が最多。次いで建設業33件(3.1%増)、製造業22件(31.2%減)、卸売業19件(45.7%減)、運輸業18件(100.0%増)、小売業17件(21.4%増)と続く。運輸業は前年同期から倍増しているのが際立つ。物流関連企業の主な倒産案件では1月に破産した米山物流(静岡県富士市)を挙げている。
(鳥羽俊一)
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