[PR]「現場で使える」輸配送最適化ソリューションを軸に、物流課題解決に伴走

[PR]「現場で使える」輸配送最適化ソリューションを軸に、物流課題解決に伴走

オプティマインド
成功の鍵は“現場”で「使える」か
利益を生み出す輸配送の最適解

株式会社オプティマインド

輸配送最適化ソリューションを手掛けるオプティマインドは、組合せ最適化アルゴリズムを核に事業を拡大。配車システムを起点にTMS領域へと展開を進めている。荷主や運送会社が持つ多様な配送データを有機的に結び付け、輸配送を「業務」から「物流戦略」の推進力へと昇華させる。物流を起点に変革を目指す企業に、伴走型で支援を提供している。
(本誌編集部)

最適化アルゴリズムを軸に領域拡大

━━まずはサービスについてご紹介ください。

松下 健社長「当社は2018年から輸配送最適化ソリューションの『Loogia(ルージア)』を提供しています。Loogiaは配送先住所や車両タイプ、荷物の種類といった条件を考慮して最適な配車計画と配送ルートを導き出します。これまで最適化アルゴリズムに10億円以上投資し『現場で使える』ソリューションへと育ててきました」

━━「現場で使える」とは。

松下「一つは計画通りに運転できるルートか、もう一つは、個別の制約条件をどこまで反映した計画なのかです。制約条件は、店着時間やドライバーの休憩時間確保など40項目以上に及びますが、どれ一つ欠けても『このルート組みは使えない』となります」

「社員の半数以上がエンジニアで層の厚い開発陣を抱えており、彼らがプログラミングと現場の方々へのヒアリングを繰り返し、本当に『使える』ソリューションとしてご評価いただいています。この運用構築力も唯一無二の価値といえます」

━━足元ではどんな依頼が多いですか。

松下「荷主企業様や配車権を持つ特積み事業者様からのご依頼も増えており、ご依頼いただく輸配送最適化の中身も、コスト削減から、業務の平準化やドライバー1人当たりの生産性をどう上げていくかといった文脈へと移っています」


松下 健 代表取締役社長

━━新たなプロダクトを打ち出す段階では。

松下「裾野は広がっています。ただ、一貫して輸配送を最適化するためのものを作っています。一例は『このビルは裏口からしか入れない』などドライバーの頭の中にしかなかった配送先の〝暗黙知〟のデータ化で、これを基にした『納品先カルテ』などの新たなプロダクトは、配車の精度を一層高めることに寄与します」

「システム導入ではなく、そもそもの物流課題の特定からシミュレーションをご支援する機会も増えましたね。例えば『店着時間を柔軟にすればもっと多く運べるのか』、『現在の配送リソースでどこまで売り上げを増やしても耐えられるのか』など、様々な意思決定のためのシナリオ分析にLoogiaを活用いただいています」

シミュレーションから導入へ、伴走

━━具体的な事例を紹介してください。

松下「酒類の販売・配達を手掛けているカクヤス様は、経営戦略を実現するための物流課題の特定から始まった事例です。Loogiaの正式導入に先立ち、これまでの配送実績データを基に様々なシミュレーションを行いました」

オペレーションコンサルティングチーム 林 和憲マネージャー「カクヤス様は配達時間枠を1時間単位で設定しているのが特徴です。多頻度配送のため積載率が低く、一日に似たようなルートを何度も通ります。この非効率性はサービス品質の代償ですが、今後の売り上げ拡大に向けた課題と捉えていました」


出所)オプティマインド提供

━━どんなシミュレーションを行ったのですか。

「配送に影響を与える様々な条件ごとに効率化の可能性を検証しました。例えば、同じ配達先でも出発店舗を変えた場合、配達時間枠を全体的に変えた場合、配達時間枠の異なるドライバーを組み合わせた場合のキャパシティー分析など、カクヤス様とディスカッションしながら様々なパターンで実施しました」

松下「現状の配達体制のままトランザクションが増え続けると、どこかで配送員不足によるサービスの限界を迎えてしまう。何を変えれば事業の効率を上げられるか見極め、いざとなれば経営戦略を変えていく。そういった考えをお持ちだったようです」


林 和憲 Loogia事業本部 オペレーションコンサルティングチーム マネージャー

━━シミュレーション結果を基に、そのまま実証実験へと移行したのですか。

「いいえ。シミュレーションのシナリオは、いずれも大きなオペレーション上の変革を伴うため、現場の理解が不可欠となります。まずは、現在のオペレーションは全く変えず、現状の配送に対して配車システムを入れて運用することを優先しました」

━━それでも現場への導入にハードルは。

「ありました。業務は普通に回っているのになぜ今デジタルツールを使うのかと。そこは、カクヤス様のプロジェクトメンバーの方と一緒に現場説明会を何度も開き、目的や将来像を説明しご理解いただきました。いざ実証実験が始まると、皆様前向きに取り組んでくださいました」

「実証実験の進め方も工夫しました。住宅街や繁華街など立地の異なる5店舗に3日間丸々ご協力いただきました。1日目はドライバー自身で考えたルートと順番で配達、2日目はドライバーがルートを決めて配達順はLoogiaに従う。3日目はルートも配達順もLoogiaに従っていただくようにしました」

「3日間を終えて、ベテランドライバーからは『Loogiaのルートは自分のルートとあまり変わらない』と評価いただき、新人ドライバーの場合はLoogiaの出したルートの方が早いことも分かりました。机上検証だけでなく、実際に効果があることをご認識いただけました」

━━今後はどのような方向で進めていきますか。

「6月から都内3店舗で運用が開始されており、近い将来カクヤス様全店舗でのLoogia運用を目指しています」

「カクヤス様の配送モデル構築には三つのキーワードがあります。一つは『非属人化』で、配送業務を誰でも可能な業務へ標準化する、二つ目はこれまで人手をかけていた作業の『自動化』。三つ目はベテランドライバーの暗黙知をデータとして蓄積する『可視化』です。Loogia導入でいずれの効果も見込まれています」


出所)オプティマインド提供

複雑な制約でも“使える”へ

━━様々な物流の現場の運用に柔軟に対応するシステムである必要もありそうです。

松下「そこは当社も強く意識しています。優れた配車システムはたくさんありますが、実はシステムに投入するための成形されたデータを作る所が一番難しい。配送要件の反映や名寄せなどを正確かつ大量に処理する必要があります。求める最適な解と制約の相関関係が複雑だったりすると、なおさらデータの前処理が大変です」

━━そのハードルに向き合った事例は。

松下「家財の設置・配送サービスを手掛けるアートセッティングデリバリー(以下、ASC)様の事例があります。ドライバー兼作業員が配送現場で組み立てや設置などの特殊作業を行うビジネスモデルで、一般の運送事業者とは一線を画した付加価値を提供されています」

━━どういった課題意識を伺っていましたか。

松下「ASC様のビジネスは特殊作業に付加価値があるため、走行時間を短縮して全体の稼働時間を効率化し、生産性向上につなげたいという課題感がありました。『属人的なコース組みから脱却できないか』『どの配送順がより効率的か』といった部分まで解決したいと。ベテランドライバーが配車組みに多くの時間を割いている支店もあり、内勤の事務員でもルート作成ができることを要望されていました」

━━Loogiaがフィットしそうな事例ですが、一筋縄とはいかなかったのですか。

宮坂晃弘オペレーションコンサルタント「制約がかなり複雑でした。例えば、注文情報に荷量単位のランクがあるのですが、同じランクでも荷物によってワンマンのケースとツーマンのケースがあったり、作業時間ひとつとっても、配送先Aでは原則20分なのに、ある特定の荷物の組み合わせでは15分だったり、特殊なロジックが無数に存在しました。加えて、支店ごとに独自のオペレーションが構築されている。これは配車するまでのデータの前処理がかなり複雑だと分かりました」


宮坂晃弘 Loogia事業本部 オペレーションコンサルティングチーム コンサルタント

━━どう取り組まれたのですか。

宮坂「支店に張り付いて制約を徹底的に洗い出しました。商品を運ぶ上での構成要素、配車担当の方の頭の中のイメージをどこまでシステムに落とし込めるかというところを行いました。とにかく現場に行って、業務を理解することに尽きます」

「そしてLoogiaコネクトという前処理サービスを開発し、現在もASC様と対話を繰り返しながらより現場にフィットするサービスへと共に育てています。配送先情報や注文情報などの基本データを基幹システムから取り込み、現場の制約を付与したデータに変換し、Loogiaに連携するサービスです」

宮坂「例えば、家電の配送のときに、不要になった古い家電を引き取る『リサイクル品の回収業務』があります。これは自社の車両なら対応可能ですが、協力会社さんでは対応できないことがあるため、配車前に把握して業務を振り分ける必要があります」

「注文書の備考欄にリサイクルの記載があるかどうかをキーに判定しますが、リサイクルといっても書き方はバラバラで、全角カナ、半角カナ、平仮名など、色々な表記になっています。一般的に、表記揺れがあるとシステムが情報をうまく拾えず、誤判定の原因になります。そのため本社の方と一緒になって『RC』や『R回収』などリサイクルを表す記載を何十通りもリストアップし、Loogiaが認識できるようにしました」


出所)オプティマインド提供

━━複雑な制約条件の中で現場を回してきたドライバーからは反発もあったのでは。

永廣志帆ビジネスコンサルタント「最初はありました。ある支店で合意したデータ処理が、別の支店では『それだと使えない』となり、その支店の意見に合わせると最初に合意した支店が難色を示すということの繰り返しがあり、多くの試行錯誤を重ねました」


永廣志帆 Loogia事業本部 ビジネスコンサルタント兼カスタマーサクセス

宮坂「それでもASC様の担当者には目線を合わせて取り組んでいただき、導入支店全体のLoogiaの活用を促す推進策として、支店間で利用率を競い合うイベントまで開催いただきました。この『L1リーグ』(LはLoogiaの頭文字)と題した同イベントを通じて、利用率が2倍となった支店もありました」

「その後もASC様の担当者と日々の運用を定着させるための取り組みを進めています。『これまでと違った活用方法と進め方』を模索し、導入支店の『利用ハードル』を下げる活用方針への見直しも実施しました。各支店への個別フォローアップにも積極的に同行し、データ編集の操作時間や手間を削減するオペレーションの展開や課題解消に向き合っています」

━━導入を進めた結果、足元での改善効果は。

宮坂「一部の導入支店では、これまで配車に時間を取られていたベテランが現場に出られる状況が生まれ始めています。Loogia導入で生まれたこの『1稼働』の積み重ねが、利益率向上に寄与していくことを期待しています」

永廣「Loogiaを毎日活用いただいたとある支店では、ドライバー1人当たりの稼働時間が減ったそうです。私がお伺いした時、『こんなに支店が早く閉められるのは初めて見た』との社員様の声を聞かせていただき、泣きそうなくらいうれしくなりましたね」

「現場百遍」と「最適化技術」で
唯一無二の企業へ

━━オプティマインドは企業として、どのようなフェーズに立っているとお考えですか。

松下「私は物流の輸配送を三つの層に分けて考えています。現場、管理、戦略です。20年ごろまでは、配車業務の効率化という実行領域を担う企業でしたが、その後は輸配送管理のプロダクト、現在は物流戦略に関わるデータアナリティクスを手掛けるようになりました。現場から戦略まで全部一貫して輸配送の最適化をやっているのが唯一われわれだと思っています」

━━Loogiaはどのように進化していきますか。

松下「Loogiaはこれまで『ラストワンマイルの配送ルート最適化』がキャッチフレーズでしたが、今は幹線物流や調達物流も含めた輸配送全体に領域を広げています」

「これからも“現場百遍”の精神で独自の技術を進化させ、『輸配送の最適化といえばオプティマインド』となる状態を実現したいですね。経営課題の改善に向けた〝変数〟の多くは、輸配送領域にこそ隠れている気がします。物流変革は当社の技術だけでは実現できません。お客様はもちろん、様々な企業様と縦に横に協業しながら、今後も『最適化』を軸に物流改善を支援し、持続可能な物流の未来を創造していきます」

お問い合わせ先

株式会社オプティマインド
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2 丁目11番30 号セントラルビル9F
TEL:052-211-8036
MAIL:marketing@optimind.tech
https://loogia.jp/

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