子会社による買収発表、技術開発強化し生き残り図る
パイオニアは6月26日、台湾の液晶大手、群創光電(イノラックス)子会社で車載ディスプレーなどを手掛けるシンガポールのCarUX Holding(ホールディング)の傘下に入ると発表した。
CarUXが、欧州系投資ファンドのEQTから、保有しているパイオニアの全株式を1636億円で取得、完全子会社化する。取引は2026年中に完了する見通し。
パイオニアは家庭用・車載用オーディオの名門として知られるが、業績の低迷で2019年、海外の投資ファンドが買収。その後、EQTが再建支援を引き継いでいた。
パイのニアはイノラックスグループ入りし、自動運転などで自動車の高機能化が進む中、車載ディスプレーなどで技術開発を強化、生き残りを懸ける。
(藤原秀行)