物流など向けドローンのACSL、鷲谷前CEOの不適切取引発覚で特別調査委設置

物流など向けドローンのACSL、鷲谷前CEOの不適切取引発覚で特別調査委設置

7月中旬めどに最終報告書提出へ

物流など向けのドローンを手掛けるACSLは7月1日、今年4月末に「一身上の都合」を理由に代表取締役と取締役を退任した鷲谷聡之前CEO(最高経営責任者)が不適切な取引を行っていたことが判明したのを受け、特別調査委員会を設置すると発表した。同委は7月中旬をめどに最終報告書を提出する予定。

同社によると、今年3月、鷲谷氏の個人的な経済状況に疑念が生じたため、コンプライアンス上の懸念の有無を確認することを目的として、4月から監査等委員の社外取締役3人を中心に社内調査を開始。

 
 

その過程で鷲谷氏が代表取締役の立場を個人的に悪用し、今年3月から一部業者との間で実態のない不適切な取引を行っていたことが分かったという。

そのため、弁護士と独立社外取締役の計4人から成る特別調査委員会を設置、あらためて深く調べることにした。

同社は不適切な取引の詳細は明らかにしていない。金額の規模は精査中という。

鷲谷氏は経営コンサルティング大手マッキンゼー出身で2016年にACSL入りし、20年に社長COO(最高執行責任者)、23年3月からCEOを務めていた。

(藤原秀行)

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