郵便局で通勤時の酒気帯び運転6件、北海道は当日飲酒のケースも

郵便局で通勤時の酒気帯び運転6件、北海道は当日飲酒のケースも

全国13支社の点呼状況、5月集計分で判明

日本郵便は6月30日、社員の今年5月の酒気帯び運転などの発生状況を公表した。

全国13支社ごとの公表数値を集計したところ、該当するケースがなかった東北と北陸以外の11支社で業務前の点呼の結果、新たに通勤中に酒気帯び運転をしていたのが6件、道路交通法上の罰則を伴う「酒気帯び運転」には該当しないものの酒気を検知したのが23件あったことが分かった。

 
 

この29件のうち、北海道の西神楽局(旭川市)では、出勤の前に飲酒した社員1人が酒気帯び運転をしていた。それ以外の28件はいずれも前日の飲酒でアルコールが残っていたためという。

また、近畿支社は点呼で通勤時の酒気帯び運転が判明したのが滋賀県と大阪府、兵庫県の3郵便局、酒気を帯びた状態で運転していたのが滋賀県、京都府、大阪府の5郵便局の計8件に上り、目立って多かった。

東海支社も、通勤時に酒気を帯びた状態で運転していたのが岐阜、三重、愛知、静岡の計5郵便局で5件に達した。

29件はいずれも点呼時のアルコール検知で発覚したため、運転する業務には従事しなかった。

日本郵便は全国の郵便局で法定の点呼を適切に実施していない事例が多数発覚。国土交通省が6月に一般貨物自動車運送事業の許可を取り消した。

支社 集配業務中 酒気帯び運転 通勤中 酒気帯び運転 通勤中 酒気を帯びた状態での運転
北海道 0 1 2
東北 発表なし
東京 1(既に公表済み) 0 1
関東 0 0 3
南関東 0 0 1
信越 0 0 1
北陸 発表なし
東海 0 0 5
近畿 0 3 5
中国 0 0 2
四国 0 1 0
九州 0 1 2
沖縄 0 0 1
1 6 23

※「酒気帯び運転」=呼気1L中にアルコールが0.15mg以上検出される状態。「酒気を帯びた状態での運転」=呼気1L中にアルコールが0.15mg未満検出される状態。

 
 

(藤原秀行)

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