CBRE、福岡・新宮町の大型賃貸物流施設開発で西部ガス都市開発を総合支援

CBRE、福岡・新宮町の大型賃貸物流施設開発で西部ガス都市開発を総合支援

27年春ごろ竣工予定、リーシングも担当へ

シービーアールイー(CBRE)は7月7日、西部ガスグループの不動産会社、西部ガス都市開発を中心とする3社が福岡県新宮町で推進する大型賃貸用物流施設の開発プロジェクトで、総合的なサポートを提供していると発表した。着工は今夏の予定。

今回のプロジェクトは、西部ガスグループが使用していた自社施設の移転に伴い、CBREに物流施設開発を相談したのが契機という。延床面積は2万1000坪で、2027年春ごろの竣工を見込む。

 
 


(CBRE提供)

CBREグループでプロジェクトマネジメントやコストマネジメントなどを手掛ける英ターナー&タウンゼントの日本法人(東京都港区芝、T&T)と連携し、詳細なマーケット調査・分析の結果に基づき、ボリュームプランを含む基本計画を策定。

同計画に基づき、CBREのアセットマネジメント部門が主導し、西部ガス都市開発を含む地場の投資家と金融機関が出資する特別目的会社(SPC)を組成して、物流施設の開発を推進する事業スキームを構築した。

今後の開発・施工フェーズでもCBREはT&Tと組み、計画、設計、入札、施工、維持管理の各段階で品質管理、コスト管理、スケジュール管理を含む包括的なコンストラクションマネジメントをサポートする予定。施設の完成後は、CBREの物流リーシング部門がリーシングを担うことを想定している。

福岡県新宮町は、福岡市に近接した九州の交通の要衝として存在感を発揮し、近年は物流施設の開発が続いている。周辺では、新インターチェンジ設置準備のための調査が進み、都市計画道路の整備も準備中という。

西部ガス都市開発にとって本プロジェクトは、SPCを活用した初の物流施設開発となる。同社の不動産事業領域を拡大し、保有資産の価値最大化に向けた戦略的な取り組みを一層推進することを目指している。

 
 

(藤原秀行)

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