メルカリが中国電力と連携し広島で実験開始、利用のハードル解消目指す
フリーマーケット(フリマ)大手のメルカリは7月12日、中国電力と連携し、フリマに出品しやすくなるサービスの実証実験を広島市で始めたと発表した。
中国電力と伊藤忠都市開発(東京)、宅配ボックス・ロッカーを手掛けるフルタイムシステム(同)が共同で開発している、宅配荷物の受け取りなどが可能な「マルチシェアリングロッカー」を活用。フリマユーザーは売れた商品を梱包せず、そのままロッカーに入れれば、メルカリサイドが商品の回収・梱包・発送を代行する流れだ。
当該ロッカーは広島市内の「イオンモール広島祇園」で利用できる。実証実験を通じ、利用頻度や課題を探る。
フリマは2013年7月のサービス開始以来、順調に成長。月間利用者は約1300万人に上り、累計出品数は11億品を超えた。ただ、売れた商品を梱包する手間などの改善を求める声も出ている。
メルカリはこれまでにも、17年に出品者と購入者の双方が身元を明かさず、匿名のまま商品を宅配便でやり取りできる「ゆうゆうメルカリ便」をスタートしたほか、今年3月には郵便局の専用コーナーに準備している無償の梱包資材を使い、メルカリ商品を発送できるサービス「つつメルすぽっと」の実証実験も開始した。ロッカー活用により、フリマ利用のハードルをさらに解消していきたい考えだ。
マルチシェアリングロッカーの稼働イメージ(中国電力などの資料より引用)
(藤原秀行)