太陽光由来の電力を有効活用、脱炭素支援
日立製作所は7月22日、セブン-イレブン・ジャパンの店舗向け共同配送センターとして機能している「チルド・フローズン日野センター」(東京都日野市)に、可動式蓄電池「バッテリキューブ」とエネルギー管理システムを納入したと発表した。
併せて、両装置の活用と再生可能エネルギーの利用証明「Powered by Renewable Energy」に関する実証実験を開始した。セブンのサプライチェーンにおける脱炭素化を支援する。
チルド・フローズン日野センター
バッテリキューブは、EV(電気自動車)/PHEV(プラグインハイブリッド車)の駆動用バッテリーを再利用した中古バッテリーを搭載。チルド・フローズン日野センターに設置している太陽光パネルで生み出した再生可能エネルギー由来の電力を蓄める。
日立が持つ車種に依存しないEVバッテリーパック運用制御、EV充放電器制御、クラウド上の遠隔監視を組み合わせて運用・管理する。
今後はバッテリキューブ内でメンテナンスが必要となったバッテリーパックを、選別してリサイクル工場で再資源化する仕組みを構築する予定。
エネルギー管理システムはバッテリキューブに蓄電した電気を夜間にセブンの店舗配送用トラックの予冷に活用する。その際、エネルギー管理システムで電力の使用量を可視化し、バッテリキューブの充放電をより効率的に行えるよう制御することを想定している。
利用している電力が再生可能エネルギー由来であることを証明するサービス「Powered by Renewable Energy」も活用する。
セブン-イレブン・ジャパンの共同配送センターにおける、エネルギー循環のイメージ(いずれも日立製作所提供)
(藤原秀行)