関西3棟目、開発許可取得からリーシング、運用まで包括的に実施
シービーアールイー(CBRE)は8月5日、戸田建設が奈良県大和郡山市で自社開発を進めている大型の賃貸用物流施設「(仮称)TODA Park 阪奈」に関し、総合的なサポートを担っていると発表した。
戸田建設が関西エリアで投資開発として手掛ける物流施設としては3棟目で、2026年5月の竣工を予定している。
このプロジェクトで、CBREはリーシングマネジメント、プロパティマネジメント、コンストラクションマネジメントなど開発の初期段階から竣工、運用に至るまで包括的な支援を担当している。
物流仲介部門およびプロパティマネジメント部門のテクニカルサービスチームが連携し、調整区域・地区計画制限のあった用地について市・県との協議を進め、開発許可の取得を後押し。開発フェーズでは、コンストラクションマネジメントチームが中心となり、建設プロジェクトの調達から工事の各段階において、スケジュール、コスト、品質を管理し、マーケットとテナントニーズを反映した企画設計アドバイスを提供した。
物件施工フェーズでは、プロパティマネジメント部門が施設の汎用性やリーシングを考慮した品質チェック、管理運用面からの改善案を担当。施設のリーシングフェーズでも、物流仲介部門が対応している。
大和郡山市の横田町は西名阪自動車道の郡山ICに近接し、大阪市中心部へ約40分、名古屋市へ約2時間と、関西・中部エリアへのアクセスに強みを持つエリア。奈良県橿原市地域で最終の工事が進んでいる京奈和道が完成すると、大和郡山市から和歌山、京都へのアクセスも向上する見通し。
開発施設は、危険物倉庫を併設した大規模なマルチテナント型物流施設で、環境への配慮と作業者の快適性を両立することを想定。庫内にはセンサーライト付きLED照明や一部、空調設備を取り入れる。
CBREは戸田建設が関西で自社投資開発案件として手掛けた1棟目の「西宮北プロジェクト」と2棟目の「尼崎プロジェクト」(いずれも兵庫)をともに担当している。
(仮称)TODA Park 阪奈の外観・内観イメージパース(CBRE提供)
プロジェクト概要
事業主/出資者:戸田建設株式会社
施設:マルチテナント型物流施設
施設名称:「(仮称)TODA Park 阪奈」
ゼネコン:TSUCHIYA株式会社
所在地:奈良県大和郡山市横田町1195
スケジュール:2024年11月1日着工、2026年竣工(予定)
延床面積:24,322.88坪 / 80,406.32㎡
CBRE業務:
・リーシングマネジメント(LM)
・コンストラクションマネジメント(CM)
・プロパティマネジメント(PM)
(藤原秀行)