阪急阪神不動産とCRE、ベトナム中部で参画の物流倉庫開発が竣工

阪急阪神不動産とCRE、ベトナム中部で参画の物流倉庫開発が竣工

総賃貸面積は13万㎡に拡大

阪急阪神不動産とシーアールイー(CRE)は1月31日、シンガポールのSembcorp Development(セムコープ・デベロップメント)と共同でSembcorp Infra Services(セムコープ・インフラ・サービシズ)に出資し、ベトナムで参画している物流倉庫の開発・運営プロジェクトのうち、中部のVSIPクアンガイ工業団地とVSIPゲアン工業団地内で手掛ける物流倉庫「セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)」「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」の両物件が竣工したと発表した。


セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)外観


セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)外観

セムコープ・インフラ・サービシズを通じて運営する物流倉庫はベトナム北部の竣工済物件を合わせると、棟数は計10 棟、総賃貸面積は約13万㎡(約4万坪)に達した。

◆両物件の概要                                                           
【名称】セムコープ ロジスティクスパーク(クアンガイ)
【敷地面積】約60,100平方メートル(約18,200坪)
【建物構造】1階建
【棟数】3棟
【賃貸面積】約33,600平方メートル(約10,200坪)
【着工】2022年12月2日
【竣工】2023年10月21日


倉庫外観(クアンガイ)


倉庫内観(クアンガイ)

【名称】セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)
【敷地面積】約68,200平方メートル(約20,600坪)
【建物構造】1階建
【棟数】3棟
【賃貸面積】約39,400平方メートル(約11,900坪)
【着工】2022年12月2日
【竣工】2023年12月27日


倉庫外観(ゲアン)


事務所内観(ゲアン)

各倉庫は汎用性の高い仕様(高さ9m、床荷重2.0t/㎡、1区画当たりの電力容量300KVA、機械換気設備の設置など)を採用。1区画の賃貸面積は約3000~5000㎡を確保し、各区画の中に約200~300㎡の事務所スペースを設置している。

トラックバースには倉庫の搬出入口の床面とトラックの荷台との間に生じる段差を解消するドックレベラーを採用。全館LED照明を取り入れるなど環境負荷低減に努め、ベトナム・グリーン・ビルディング協会の環境性能評価システム「LOTUS SILVER」の認証を取得済み。セキュリティー対策は敷地内にCCTV カメラを設置している。

それぞれ中部の輸出入拠点のダナン港・ダナン空港、クアロー港・ビン空港とアクセスが良く、広域物流拠点として至便な場所に位置。「セムコープ ロジスティクスパーク(ゲアン)」は昨年9月、ハノイとゲアン省を結ぶ高速道路が開通したため、物流拠点としての存在感が増しているという。


竣工済物件一覧

(藤原秀行)※いずれも阪急阪神不動産とCRE提供

物流施設/不動産カテゴリの最新記事