CPDが神戸市で同一エリア2棟目、24万㎡の大規模物流施設が竣工

CPDが神戸市で同一エリア2棟目、24万㎡の大規模物流施設が竣工

満床稼働、関西圏の広域カバー可能と見込む

三菱HCキャピタル系のセンターポイント・ディベロップメント(CPD)は8月18日、神戸市でマルチテナント型物流施設「CPD西宮北EAST」が7月31日に竣工したと発表した。

入居予定企業と賃貸借契約を締結済みで、竣工前に満床稼働が決まった。



地上6階建て、延床面積が23万9794㎡。中国自動車道の西宮北ICから約2km、物流拠点の集積がある阪神流通センターに近接している。新名神高速道路、阪神高速7号北神戸線の各高速道路へのアクセスも容易で、関西圏への近距離配送に加えて、広域配送拠点としての活用も可能と見込む。

なお、同敷地内にはやはり同社が手掛けたマルチテナント型物流施設「CPD西宮北WEST」(地上4階建て、延床面積約6万5670㎡)が今年2月末に完成しており、こちらも申し込みベースで満床となっているという。


今回完成したCPD西宮北EAST(右)とCPD西宮北WEST

「CPD西宮北EAST」は免震構造を採用し、1フロア当たり約9500~9800坪の賃貸区画を有している。床荷重1.5t/㎡、柱スパン11.6m×10.0m、梁下天井有効高5.5m、ダブルランプによる各階接車と、最新型物流施設の基本的な仕様を備えている。

各階で最大5区画に分割が可能。1階には52台が接車可能な低床トラックバースと18台が接車可能な高床トラックバース、2~6階は各52台が接車可能な高床トラックバースを設け、多様な荷物への対応を可能にするとともに、貨物の搬送・保管の効率化を後押しする。

就労環境改善のため、共用の休憩室、ドライバー用トイレ、喫煙スペース、屋外テラス、売店などのアメニティを導入。庫内には大型シーリングファンを設け、夏場でも庫内が暑くなり過ぎないようにする。



外壁に断熱性能の高いサンドイッチパネルを採用したほか、高効率空調設備を設置し、全館省電力型LED照明を備えるなどの省エネ対策を展開。環境負荷低減に配慮した施設としてCASBEE(建築環境総合性能評価システム)「Aランク」、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)「5スター」およびZEB Readyの評価を取得済み。

非常用発電機設備を採用するなど、入居企業のBCPニーズも考慮している。

■施設概要
施 設 名:CPD西宮北EAST
所 在 地:兵庫県神戸市北区有野町有野字岡場1951番地(地番)
敷地面積:99,915.95㎡
延床面積:239,794.88㎡
構 造:鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造6階建
着 工:2023年6月15日
竣 工:2025年7月31日
監理監修:株式会社日立建設設計
設計施工:東亜建設工業株式会社
施 主:神戸ロジスティクス特定目的会社
認証取得:CASBEE-建設(新築)「Aランク」、BELS「5スター」、ZEB Ready

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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