住友商事と三井住友ファイナンス&リース、米航空機リース大手を1兆円超で買収へ

住友商事と三井住友ファイナンス&リース、米航空機リース大手を1兆円超で買収へ

海外の投資ファンドとも連携、需要伸長に対応

住友商事と三井住友ファイナンス&リース(SMFL)は9月2日、SMFL傘下で航空機のリースを手掛けるアイルランドのSMBC Aviation Capital(SMBCアビエーション・キャピタル)、投資ファンドの米Apollo(アポロ)とカナダのBrookfield(ブルックフィールド)の計3社と組み、米航空機リース大手のAir Lease(エア・リース)を買収すると発表した。

約74億ドル(約1兆900億円)で全株式を取得する予定で、手続きは2026年度第1四半期中に完了することを想定している。



買収完了後、住友商事のエア・リースへの出資比率は37.5%となり、エア・リースは「Sumisho Air Lease」(スミトモ・エア・リース)に社名を変更する。残りはSMBCアビエーション・キャピタルが25%、アポロとブルックフィールドがそれぞれ18.8%。

航空機リースは新型コロナウイルス禍からの回復後、世界的に需要が伸びており、住友商事とSMFLは買収により取り組みを強化する。

エア・リースは新世代機材中心の良質なポートフォリオを有している点に着目。買収完了後、SMBCアビエーション・キャピタルはスミトモ・エア・リース保有機材の大部分の管理を受託し、管理機材ポートフォリオを大幅に拡充。住友商事グループ傘下の航空機リース事業は保有・管理機材数で世界最大規模となる見通しで、業界地位の強化ならびに競争優位性の確立につなげていきたい考え。

(藤原秀行)

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